Fluence プラットフォームで開発するためには、Fluence CLI の使用をお勧めします。
バージョンの互換性を確保する
Fluence プロトコルのすべてのコンポーネントがシームレスに動作するためには、各部分のバージョンの一致を維持することが非常に重要です。使用する Fluence CLI のバージョンは、接続する Nox のバージョンと互換性がある必要があります。
Fluence CLI を最新の状態に保つ
Fluence CLI のバージョンの互換性を確保するためには、まず最初に Fluence CLI を更新することが重要です。fluence update コマンドを使用して、Fluence CLI を更新します。このコマンドには以下のオプションがあります：
dar - 現在の dar 環境と互換性のあるバージョン
kras - 現在の kras 環境と互換性のあるバージョン
stage - 現在の stage 環境と互換性のあるバージョン
main - 最新のビルド（メインブランチ）
たとえば、dar 環境を使用している場合は、まず fluence update dar を実行してください。また、--env フラグを使用して環境を選択するか、Fluence プロジェクト内で fluence default env dar を実行して環境をプロジェクトのデフォルト環境に設定する必要があります。
依存関係の互換性を確保する
Fluence CLI には、テスト済みで正常に動作する Fluence プロトコルのすべてのコンポーネントのハードコードされたバージョンが含まれています。一般的に、ローカルの Fluence ネットワークを使用している場合は、すべてが正常に動作するはずです。ただし、プロジェクトの fluence.yaml の設定で、現在の CLI のバージョンと一致しない依存関係を指定している可能性があります。これらの依存関係をデフォルトのバージョンにリセットするには、次のコマンドを実行します：
bash
fluence dep r
必須ではありませんが、CLI を更新するたびにこのコマンドを実行することは良い習慣です。上級ユーザーは、fluence dep v を実行してこれらのバージョンをすべて表示することもできます。
Fluence CLI の依存関係を管理する
Aqua
プロジェクトの Aqua 依存関係をインストールするには、次のコマンドを実行します：
bash
fluence dep i
特定の Aqua 依存関係をインストールするには、次のコマンドを実行します：
bash
fluence dep i @fluencelabs/aqua-lib@0.9.1
特定の Aqua 依存関係をアンインストールするには、次のコマンドを実行します：
bash
fluence dep un @fluencelabs/aqua-lib
また、fluence.yaml を直接編集してから fluence dep i を実行することもできます。
上級ユーザーの方への注意点として、Aqua コンパイラは現在、パッケージマネージャーとして npm を依存しています。問題が発生した場合は、npm のドキュメントを参照してください。Fluence CLI は独自の npm バージョンを管理しているため、個別に npm をインストールする必要はありません。
Rust
Fluence CLI は Linux と macOS 上で Rust をインストールしようとします。Windows を使用している場合や CLI で Rust をインストールできない場合は、Rust の公式ドキュメントを参照してインストールしてください。
Fluence CLI は必要な Rust ツールチェインをインストールし、wasm32-wasi ターゲットを追加します。Rust に関連する問題が発生した場合は、次の手順を試してみてください：
2 つの Rust インストールがないことを確認してください（たとえば、rustup と brew を使用して macOS にインストールした場合）。
wasm32-wasi を手動でインストールします：
bash
rustup target add wasm32-wasi
rustup target add wasm32-wasi --toolchain nightly
rustup update
必要に応じて Rust を再インストールします。
Marine と Mrepl
Rust コードを WASI にコンパイルし、生成された Wasm モジュールをテストするためには、Marine CLI と Marine REPL の両方が必要です。これらのコンポーネントは、Fluence CLI によってラップされ、それぞれの GitHub のリリースバージョンから遅延ロードされます。ダウンロードを強制するには、次のコマンドを実行します：
bash
fluence dep i
上級ユーザーは、marineVersion と mreplVersion のプロパティを使用してプロジェクト内で marine と mrepl のバージョンを上書きすることもできます。ダウンロードに失敗した場合、Fluence CLI はソースコードから marine と mrepl をビルドするために cargo を使用しようとします。
Docker
ローカルの Fluence ネットワークを使用する場合、Docker は必須です。コードをリモートの dar や kras 環境にデプロイする前に、コードをテストするために Docker をインストールすることは非常に便利です。オペレーティングシステムに合わせて公式の Docker ドキュメントに従って Docker Desktop をインストールしてください。インストール後、次のコマンドを実行する前に Docker を実行してください：
bash
fluence local up
これらの手順とガイドに従うことで、Fluence の互換性のある効率的な開発環境を設定および維持することができます。